
今日は、真言宗開祖である弘法大師(空海)の御生誕から
ちょうど1250年の記念の日です。
お大師さまは、宝亀5年(774年)6月15日、
讃岐国の屏風ガ浦(香川県善通寺市)でお生まれになりました。
弘法大師は思想家であると共に、多彩な文化活動をしました。
唐(中国)で集めた文献や新知識により、社会のため、人々のために
様々な事業を行っています。中でも、満濃池(香川県)の修築工事では、
水圧に対してアーチ型の堤防を築くなどの技術指導をされ、
現在に至るまで利用されています。
この他にも、道を開き、橋を架け、井戸を掘り、温泉の効用を教え、
漢方医学の知識を授けた、などの伝承があります。
また『 篆隷万象名義(てんれいばんしょうめいぎ) 』という
日本最初の辞書を作られました。
中国語や梵語など語学にも造詣が深く、書道では三筆の一人として、
美術においては弘仁期以後の仏像・仏画に大きな影響を与え、建築においても同様でした。
さらに、日本最初の庶民教育機関「 綜芸種智院(しゅげいしゅちいん) 」を開き、
教育の機会均等も実現しています。
真言宗の寺院では様々な行事が繰り広げられていますので、
御朱印などでご寺院を巡られていらっしゃる方は、
ご縁を深めて頂く好機かも知れません。